地上の楽園 10th Anniversary Edition
高場昌史

2007.12.10発表

地上の楽園


【解説 by 伊能四郎】
高場さんの2ndアルバムです。カヴァー曲が3曲含まれています。
作品の方向性は1stアルバム「丸バナナ」と同様かなと思います。
詞・曲・アレンジからは相変わらず日常や世間に対する鋭い批評性が感じられ、
完成度の高い楽曲が揃っています。

ところで、大滝さんがナイアガラ・レーベルを大滝さんのソロ・アルバム専用レーベルとしたくないと考えていたこともあって、
ナリアガリ・レーベルも同様に伊能専用レーベルとしたくはありませんでした。
だからこその「ファースト(通称・明智小五郎)」ですし「丸バナナ」でした。
ナイアガラ・ファンだった明智さんは、伊能が事情を説明するまでもなく、
すぐにナリアガリ・レーベルの意味を察知してくれたのですが、
特にナイアガラに興味がなかった高場さんがどういうカードを出してくるのか。
などとこまごまと考えるまでもなく、見事な作品を生み出す才能と、
硬派な歌とは裏腹の、わけのわからないジャケット・アートに失神しました。
「丸バナナ」もすべて高場さんが自分でデザインして作成したものですよ。
「地上の楽園」の「喜」やマゲは当時の歌詞カードの背景に印刷されていたもので、いったい何なのかと(笑)。
それにしても、今にして思うのは、優れたミュージシャンである高場さんともっとコラボしておけば良かったなぁということです。
高場さんと伊能は、たぶん、ウマが合ったとは言い難く、そこは大人ですからお互いにちゃんと話をしますけども、
伊能は我が強い方なので、結果的に相手とぴったりくっつくか、すっかり離れるかなんですね。
99%後者になるもんです。

さて、「地上の楽園」に関して小ネタを2つほど。
まず、「Bonus Trax」の「贈り物 -studio live-」です。「丸バナナ」にも登場した歌です。
高場さんはこの歌のデキをよっぽど気に入ったものと思われます。
今回は伊能と明智さんとで高場さんの家に遊びに行って遊びながらセッションしたものです。
歌っているのは明智さんと高場さんです。
歌のフレーズの構成を説明されないまま歌わされて困っていた明智さんですが、結果として愉快なものになっています。
しかし、伊能はこのとき何をしていたのかな?まったく覚えていません。

もう1つ、「花吹雪」は当時高場さんが好きだったTHE YELLOW MONKEYのカヴァーです。
1997年1月22日発売のTHE YELLOW MONKEYのアルバム「SICKS」に収録されています。
当時、高場さんと伊能は同じ職場におり、同僚の栗原さんという女子に「地上の楽園」を聞かせました。
その子の感想が「高場さんの『地上の楽園』いいね!特に『花吹雪』が(・∀・)イイ!!」←まさにこの顔で宣言され、
高場さんと2人でずっこけてから10年が経過しました(笑)。


本編
 
曲名
歌手名
作詞者
作曲者
編曲者
演奏時間
1 虹の橋 高場昌史 高場昌史 高場昌史 高場昌史 4:02
2 無情の世界 高場昌史 高場昌史 高場昌史 高場昌史 5:19
3 FLY 高場昌史 高場昌史 高場昌史 高場昌史 4:57
4 花吹雪 高場昌史 吉井和哉 吉井和哉 高場昌史 4:10
5 Stand By Me 高場昌史 Noel Gallagher Noel Gallagher 高場昌史 5:49
6 万華鏡 高場昌史 高場昌史 高場昌史 高場昌史 3:03
7 明日、晴れたら 高場昌史 高場昌史 高場昌史 高場昌史 3:13
8 君しか見えない 高場昌史 高場昌史 高場昌史 高場昌史 2:30
9 ロッケンロール・タウン 高場昌史 高場昌史 高場昌史 高場昌史 3:34
10 アンコールはやめて 高場昌史 高場昌史 高場昌史 高場昌史 1:50
             
<Bonus Trax>            
1 虹の橋 -demo- 高場昌史 高場昌史 高場昌史 高場昌史 1:50
2 無情の世界 -demo- 高場昌史 高場昌史 高場昌史 高場昌史 1:58
3 FLY -out take 高場昌史 高場昌史 高場昌史 高場昌史 5:56
4 虹の橋 -out take- 高場昌史 高場昌史 高場昌史 高場昌史 4:09
5 無情の世界 -out take- 高場昌史 高場昌史 高場昌史 高場昌史 4:56
6 贈り物 -studio live- 高場昌史 高場昌史 柳田敬之 高場昌史 3:23


特典1
【解説 by 伊能四郎】
「地上の楽園」制作時に作られ、CM以外はその時点で未発表となった作品、と思われます。
詳細は不明です。

 
曲名
歌手名
作詞者
作曲者
編曲者
演奏時間
1 (題名不明のインスト)   (不明) (不明) (不明) 5:23
2 「地上の楽園」CM 高場昌史       0:34
3 FLY(別テイク) 高場昌史 高場昌史 高場昌史 高場昌史 3:44
4 (カヴァーですが題名不明) 高場昌史 (不明) (不明) 高場昌史 3:07


Produced by 高場昌史 for THE NARIAGARI ENTERPRISES
Recorded & mixed & mastered by 高場昌史

「10th Anniversary Edition」Remasterd by 伊能四郎 at Soleil Studio

MP3 Only


特典2「ミート・ザ・ギャートルズ/MEET THE GYAHTLES」
【解説 by 伊能四郎】
高場さんがメンバーだったザ・ギャートルズの1stアルバム「ミート・ザ・ギャートルズ」です。
アルバム発売から15年、作品の出来がどうのこうのよりも、 「作った物が何らかの形で残っている」って素晴らしいぢゃないかってつくづく思います。

さて、2ndアルバム「アトピー」に、伊能四朗氏の解説があります。
以下、解説のうち「ミート・ザ・ギャートルズ」に関係する前段部分を転載します。

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 ギャートルズの歴史は、今から2年前の1992年5月21日、アルバム「MEET THE GYAHTLES!」の衝撃的デビューから始まる。
ISSレーベルの第1号として発売されたこのアルバムは、メンバーや周囲の予想を遙かに超える100枚以上のセールスを記録した。
 ギャートルズのデビュー当時のメンバーは、下元(ヴォーカル)、滝上(リズム・ギター)、
安積(ドラム)、津村(リード・ギター)、高場(ベース)の5人であった。
彼らは、92年初頭から数人の観客の前でのセッションを繰り返しながらレパートリーを増やし、
その年の春にファースト・アルバム制作に取りかかったのである。
 レコーディングには2つのスタジオを使用した。まず、滝上を除く4人が東京小川町のMIYAJI STUDIOに集まり、
約3時間で12曲のレコーディングとミックス・ダウンを行なった。
次に、出来上がったテープを芝スタジオに持ち込んで滝上のギターをオーヴァー・ダビングし、新たに3曲を録音したのである。
 ファースト・アルバムは、曲の出来もさることながら、超破格の定価198円、さらに超豪華写真集付きとあって注文が殺到し、
生産が追い付かないほどであった。また、マネージャー水上好男撮影のハーフ・シャドーのカヴァー・ジャケットも大いに話題になった。
このアルバムにより、ギャートルズはまたたく間に世界のアイドルになったのである。
 ところが、ドラムの安積が一身上の都合でギャートルズを抜けてからは人気が急降下し、
新しいドラマーが見つからないこともあって、バンドとしての活動は少なくなっていった。(以下略)

 
曲名
歌と演奏
作詞・作曲
演奏時間
1 ヘルプ/HELP! ザ・ギャートルズ/THE GYAHTLES Lennon-McCartney 2:19
2 シー・ラブス・ユー/SHE LOVES YOU ザ・ギャートルズ/THE GYAHTLES Lennon-McCartney 2:18
3 フロム・ミー・トゥ・ユー/FROM ME TO YOU ザ・ギャートルズ/THE GYAHTLES Lennon-McCartney 1:52
4 アイ・フィール・ファイン/I FEEL FINE ザ・ギャートルズ/THE GYAHTLES Lennon-McCartney 2:15
5 涙の乗車券/TICKET TO RIDE ザ・ギャートルズ/THE GYAHTLES Lennon-McCartney 2:51
6 抱きしめたい/I WANT TO HOLD YOUR HAND ザ・ギャートルズ/THE GYAHTLES Lennon-McCartney 2:14
7 ノルウェーの森/NORWEGIAN WOOD ザ・ギャートルズ/THE GYAHTLES Lennon-McCartney 2:03
8 プリーズ・プリーズ・ミー/PLEASE PLEASE ME ザ・ギャートルズ/THE GYAHTLES Lennon-McCartney 1:57
9 キャント・バイ・ミー・ラヴ/CAN'T BUY ME LOVE ザ・ギャートルズ/THE GYAHTLES Lennon-McCartney 2:16
10 デイ・トリッパー/DAY TRIPPER ザ・ギャートルズ/THE GYAHTLES Lennon-McCartney 2:45
11 ギャートルズがやって来るギャー!ギャー!ギャー!/A HARD DAY'S NIGHT ザ・ギャートルズ/THE GYAHTLES Lennon-McCartney 2:19
12 ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア/HERE,THERE AND EVERYWHERE ザ・ギャートルズ/THE GYAHTLES Lennon-McCartney 2:26
13 ゲット・バック/GET BACK ザ・ギャートルズ/THE GYAHTLES Lennon-McCartney 2:52
14 イエスタデイ/YESTERDAY ザ・ギャートルズ/THE GYAHTLES Lennon-McCartney 2:23
15 ツイスト・アンド・シャウト/TWIST AND SHOUT ザ・ギャートルズ/THE GYAHTLES Medley-Russel 2:24


Produced by the GYAHTLES
Recorded by HAJIME OHNO, MASASHI TAKABA
Recorded at MIYAJI STUDIO, ISS STUDIO, JUNET PALACE STUDIO
Mixed by HAJIME OHNO, MASASHI TAKABA

Remasterd by 伊能四郎 at Soleil Studio

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