<おまけ> 高場さん自身による「Ride Into The Sun」の解説


THE VELVET UNDERGROUND(ファーストアルバムは例のバナナのジャケットが有名)が1968年ころ、4枚目のアルバム用に10数曲録音。この中に「Ride Into The Sun」がある。このヴァージョンは例えばアレンジAと呼ぶとする。

4枚目のアルバムはMGMレコードとのトラブルで発売されず。

レコード会社をアトランティックに移し、次のアルバムを録音。この中には「Ride Into The Sun」の歌詞もコードも違うアレンジ(例えばBと呼ぶ)を録音。

1970年、アトランティックから「LOADED」発売。この中にはルー・リード生涯の代表曲ともいえる「Sweet Jane」「Rock And Roll」が含まれるが、先の「Ride Into The Sun」は収録されていない。相変わらず売れず、ベスト100にも顔を出さない。

リーダーであり、コンポーザーであるルー・リードはバンドを去る。

1972年、RCAよりルー・リードのファースト・アルバム「LOU REED(邦題「ロックの幻想」)」発売。大半はMGM時代に発売されなかった曲の再録音で構成されており、「Ride Into The Sun」のアレンジBをロック調にしたものが収録されている。

1985年、VELVET UNDERGROUNDの未発表曲集発売。大半は4枚目のアルバム用に録音したが、発売されなかった曲が中心。この中には先のアレンジAのインストゥルメンタル・ヴァージョンが収録されている。

1995年、VELVET UNDERGROUNDの正規盤プラス未発表曲で構成された5枚組みCD「PEEL SLOWLY AND SEE」(ジャケットはファーストと同じく、剥がせるバナナ)発売。この中には先のアレンジBを収録。

なお、海賊盤ではアレンジAでヴォーカルが入っているヴァージョンもある。

という訳で、「丸バナナ」のヴァージョンはアレンジAのインストゥルメンタル・ヴァージョンのコピー演奏に、海賊盤からの歌詞を歌ったものである。だから正しい歌詞を自分が歌っているのかは不明。


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